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エバジャパンのハイパースペクトルカメラ|公式情報と選定7観点【2026】

エバジャパンのハイパースペクトルカメラについて、公式サイトで確認できる事実だけを整理し、社名ではなく用途から絞るための選定7観点をチェックリストにしました。読み終えたときには、各社に何を聞けばよいかが決まります。

結論から述べます。エバ・ジャパン株式会社(EBA JAPAN CO.,LTD.)は2003年10月設立・東京都港区に本社を置く国内メーカーで、可視光帯のNHシリーズと近赤外帯のSISシリーズを公式サイトで公開しています。価格は公式FAQで「数十万円から一千万円以上のものがございます」と案内されており、機種と用途によって大きく変わります。つまり社名だけで比較しても答えは出ず、見たい対象の波長帯・設置形態・運用体制の3点を先に決めることが、どのメーカーに相談するかより先に来るということです。本記事では公開情報の整理と、各社に共通で使える確認項目の比較表を用意しました。

エバ・ジャパンの公式サイトで確認できること

他社製品について推測で書くことはできません。ここでは同社が自ら公開している内容だけを、出典とともに整理します。記載のない項目は「記載なし」と明記します。

会社概要

エバ・ジャパン株式会社は2003年10月設立、本社は東京都港区港南、代表取締役は高良洋平氏です。事業内容として「ハイパースペクトルカメラの開発・製造・販売」「光分析技術の開発・コンサルテーション」「産学官連携を通した共同研究」が挙げられています(エバ・ジャパン 会社概要)。国内で開発・製造を手がけるメーカーのひとつです。

公開されている製品ラインアップと仕様

同社の製品ページでは、次の系統が公開されています(エバ・ジャパン ハイパースペクトルカメラ製品ページ)。

  • NHシリーズ(可視〜近赤外):NH-1/NH-3/NH-5/NH-7/NH-9。波長帯400〜1000nm(350〜1100nm対応もあり)、波長分解能5nm。「内蔵分光スキャニングシステム」を搭載し、カメラと対象物を静止させたまま分光画像を取得できると説明されています。
  • SISシリーズ(近赤外):SIS-IM/SIS-I(900〜1700nm)、SIS-SWIR(1300〜2500nm)。「内蔵分光ステージスキャン方式」と記載され、水分分布の可視化やプラスチック分類などが用途として挙げられています。
  • ウルトラスペクトルカメラ:波長分解能0.15nm。仕様・価格は「カスタムにつき、ご相談ください」と案内されています。

同社FAQでは、ハイパースペクトルカメラを「可視光〜近赤外光を最大151バンド(波長分解能5nm)に分光する」ものとして説明しています(エバ・ジャパン よくあるご質問)。バンド数や波長分解能がなぜ選定で効いてくるのかは、ハイパースペクトルカメラの仕組みと原理をまとめた記事で基礎から整理しています。

価格・納期・貸出について公開されている記述

価格について、同社FAQは「ハイパースペクトルカメラ及びターゲットスペクトルカメラの価格は、数十万円から一千万円以上のものがございます」「目的によって最適なご提案をさせていただく必要がございます」と案内しています。納期は「在庫がある場合は即納、ない場合は2〜3ヵ月でのご納品」と記載があります。またレンタルの提供はなく、代わりに計測解析サービスが案内されています(いずれも同社FAQ)。

個別機種ごとの価格は公式サイトに記載がないため、詳細は各社へ直接ご確認ください。産業用ハイパースペクトルカメラで個別見積が一般的である背景と費用の内訳は、ハイパースペクトルカメラの価格相場をまとめた記事にまとめています。

社名で調べている人が、実は先に決めるべき3つのこと

「エバジャパン ハイパースペクトルカメラ」で検索される方の多くは、製品の中身を知りたい場合と、他の選択肢も見比べたい場合の二通りです。どちらの場合も、次の3点が決まっていないと比較そのものが成立しません。

1. 見たい対象の波長帯

糖度や水分、樹脂の材質といった対象は近赤外(およそ900〜2500nm)側に特徴が出やすく、色差や表面の変色は可視域(およそ400〜1000nm)で足りることがあります。必要な帯域が違えば、そもそも候補機種が入れ替わります。どの帯域を選ぶかの判断軸はVNIRとSWIRの違いと波長域の選び方で詳述しています。

2. 設置形態と可搬性

ラインに組み込むのか、実験室の据置で使うのか、現場へ持ち出して手持ちで撮るのか。据置前提の高性能機と、可搬性を優先した小型機では、求める仕様がほぼ逆になります。重量・電源・三脚の要否は、カタログよりも実機で確かめたほうが早い項目です。

3. 撮ったあと誰が解析するのか

ハイパースペクトルデータは撮影して終わりではありません。自社に解析人材がいるならデータを自由に扱える環境が重要ですし、いないなら解析まで含めて任せられる体制が要ります。ここを曖昧にしたまま機材だけ買うと、データキューブが手元に積み上がるだけになります。

【比較表】問い合わせ前に埋める選定7観点チェックリスト

下の表は「どのメーカーが優れているか」を採点する表ではありません。各社に同じ質問をして、返ってきた答えを自分で並べるためのチェックリストです。空欄は各社の回答で埋めてください。右端には、参考として当社irodoriが公開している内容を記載しています。

確認する観点

各社にそのまま聞ける質問文

irodoriで公開している内容

波長帯・バンド数

「対応波長域は何nm〜何nmで、バンド数と波長分解能はいくつですか」

18原色(18波長)を識別。具体的な波長域の数値は公開していないため、用途に応じて個別確認が必要です

分光方式

「ラインスキャン/面順次/スナップショットのどれで、対象物は静止でよいですか」

ボタンひとつで18波長を取得。計測自体は数秒で完了すると案内しています

重量・可搬性

「本体重量と電源は何ですか。手持ちや屋外で使えますか」

手のひらサイズ。重量の数値は非公開のため個別確認が必要です

価格の開示有無

「標準構成の価格はいくらですか。ソフト・保守は別ですか」

デバイス98,000円(税抜)/107,800円(税込)、解析プラットフォームANSWER Liteは月額2,980円・年額29,800円(税込)と公開しています

デモ・貸出の可否

「デモやPoC、貸出はできますか。自社サンプルを持ち込めますか」

導入フローに「デモ・検証(PoC)」の工程を設けています

解析まで任せられるか

「解析は自社で行う前提ですか。AIモデルの作成は依頼できますか」

専門エンジニアによるカスタムAIモデルの設計・開発に対応(個別見積)

サポート体制

「導入後のトレーニング・技術サポートはどこまで含まれますか」

導入時のトレーニングから運用中の技術サポートまで一貫して対応します

この7行を各社分そろえるだけで、見積書だけを並べるより判断が速くなります。相談先そのものをどう分類するかは、ハイパースペクトルカメラのメーカー選びと相談先3区分で整理しています。

判定チャート:どちらの棚から選ぶか

質問

はい

いいえ

Q1. 見たい成分は近赤外(900nm以上)の情報が必要ですか

近赤外対応の据置機が候補。Q2へ

可視域の機種で足りる可能性あり。Q3へ

Q2. 論文・学術的な厳密さが必要ですか

研究用の高波長分解能機を扱うメーカー・商社に相談

まずは受託測定やPoCで成立性を確認

Q3. 現場で毎日・複数人が使いますか

可搬性と操作の簡便さを優先(irodoriの想定領域)

据置で精度を優先。Q2へ戻る

Q4. 社内に分光データの解析人材がいますか

生データを自由に扱える環境を重視

解析・AIモデル込みで任せられる体制を重視

私たちはこれまで、食品・農業・インフラ・医療などの現場とともに、ハイパースペクトルカメラの実証を重ねてきました。上の表を埋めてもなお迷う場合は、実際の対象物を見ながら一緒に整理するほうが早いことが多いです。irodoriの仕様・料金プランは公開していますので、判断材料としてご確認ください。

ハイパースペクトルカメラが向かないケースも正直に書きます

メーカーを比較する前に、そもそもこの技術で解けない問題があります。ここを飛ばすと、どのメーカーを選んでも失敗します。

光が届かない・返ってこない対象

分光カメラは対象から返ってくる光を測る装置です。不透明な包材の内側、金属の内部、厚みのある構造物の奥は原理的に見えません。X線や超音波など別の原理が必要になります。

成分の違いがスペクトルに出ない対象

見た目や成分の差が分光特性の差として現れなければ、何バンド取っても判別できません。導入前に少量のサンプルで「差が出るか」を確かめる工程(PoC)は省略できません。

厳密な色管理だけが目的の場合

決まった1点の色を数値で厳密に管理したいだけなら、分光測色計のほうが素直です。点で測るか面で撮るかの切り分けは、分光測色計とハイパースペクトルカメラの違いを整理した記事で解説しています。

irodoriの限界

irodoriは18波長を識別する手のひらサイズのセンサーで、数百バンドを扱う研究用の据置機とは想定する用途が異なります。論文レベルの高波長分解能が必要な研究には向きません。現場での一次スクリーニングや色差・品質のばらつきの数値化を、専門知識なしで日常的に回したい場合に適した設計です。

irodoriが公開している内容と、選定の材料

irodoriは宇宙技術から生まれた手のひらサイズのハイパースペクトルセンサーで、通常のカメラが3原色(RGB)で捉えるのに対し18原色の波長を識別します。取得したデータはクラウド型のAI解析プラットフォーム「ANSWER Lite」が自動で分析し、ダッシュボードに結果を表示します(irodori製品ページ)。

価格を公開しています

デバイスは98,000円(税抜)/107,800円(税込)の買い切り、ANSWER Liteは月額2,980円または年額29,800円(税込)です。1デバイスにつき1アカウントで、AIモデルの利用料を含みます。AIモデルの個別開発は別途見積となります。産業用機器で個別見積が一般的な分野において、標準構成の金額を先に示すことで、稟議の前に概算を立てられるようにしています。

国内でのサポートと導入の流れ

運営はMilk.株式会社で、開発・サポートともに国内で完結します。導入は「お問い合わせ・ご相談 → ヒアリング・課題整理 → デモ・検証(PoC) → ご提案・お見積り → 導入・運用開始」の5ステップです。導入時のトレーニングから運用中の技術サポートまで一貫して対応します。

小型で、現場に持ち込める

手のひらサイズでボタンひとつ、計測は数秒で完了します。据置の大型機では難しかった「現場でその場に持っていって撮る」使い方を想定した設計です。実際にどのような領域で使われてきたかは導入実績のページをご覧ください。

比較表を埋めた結果、まだ判断がつかない箇所があるかもしれません。仕様や料金、導入の流れをまとめた資料をご用意していますので、社内で共有する材料としてお使いいただければ幸いです。

よくある質問

エバ・ジャパンのハイパースペクトルカメラの価格はいくらですか?

同社FAQでは「ハイパースペクトルカメラ及びターゲットスペクトルカメラの価格は、数十万円から一千万円以上のものがございます」と案内されています。機種ごとの価格は公式サイトに記載がないため、詳細は同社へ直接ご確認ください。

エバ・ジャパンはどこの会社ですか?

エバ・ジャパン株式会社(EBA JAPAN CO.,LTD.)は2003年10月設立、本社を東京都港区港南に置く企業です。ハイパースペクトルカメラの開発・製造・販売、光分析技術の開発・コンサルテーション、産学官連携による共同研究を事業内容として公開しています。

NHシリーズとSISシリーズは何が違いますか?

公式製品ページによると、NHシリーズは波長帯400〜1000nm(350〜1100nm対応もあり)・波長分解能5nmの可視〜近赤外タイプです。SISシリーズは近赤外タイプで、SIS-IM/SIS-Iが900〜1700nm、SIS-SWIRが1300〜2500nmと記載されています。見たい対象がどちらの帯域に特徴を持つかで候補が変わります。

ハイパースペクトルカメラはレンタルできますか?

提供形態はメーカーによって異なります。エバ・ジャパンは公式FAQでレンタルの提供はないと記載し、代わりに計測解析サービスを案内しています。各社へ問い合わせる際は、デモ・PoC・貸出のどれが可能かをあわせて確認することをおすすめします。

メーカーに問い合わせる前に何を決めておけばよいですか?

最低限、見たい対象の波長帯、設置形態と可搬性、撮影後に誰が解析するのかの3点です。本文の選定7観点チェックリスト(波長帯・分光方式・重量・価格の開示有無・デモの可否・解析支援・サポート体制)を各社に同じ質問として投げると、回答が横並びで比較できます。

irodoriの価格はいくらですか?

デバイスが98,000円(税抜)/107,800円(税込)の買い切り、AI解析プラットフォームANSWER Liteが月額2,980円または年額29,800円(税込)です。1デバイスにつき1アカウントで、AIモデルの利用料を含みます。AIモデルの個別開発は別途お見積りとなります。

irodoriではどんなことができますか?

18原色の波長を識別し、色差検査、鮮度測定、素材・成分分析、品質評価、糖度測定、膜厚測定、熟成度測定、真贋判定、育成評価、腐敗予測、インフラ点検、液体分析などの用途を公開しています。取得したデータはANSWER Liteが自動解析します。

ハイパースペクトルカメラで測れないものはありますか?

あります。不透明な包材の内側や金属内部など光が返ってこない対象は原理的に見えません。また、成分の違いが分光特性の差として現れない対象は、バンド数を増やしても判別できません。導入前に少量のサンプルで差が出るかを確認するPoCの工程は省略できません。

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