このたび、2026年3月5日発行の生産性新聞の「ミライを変える革新力」にて、私たちの「Invisible World」の取り組みが紹介されました。
記事では、私たちが開発しているハイパースペクトル技術と、その技術を活用した光センサー「irodori」について取り上げていただいています。
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ハイパースペクトル技術は、人の目ではとらえることのできない光の情報を細かく分解し、物質の違いや状態をデータとして読み取ることができる技術です。これまで「人の経験や感覚」に頼ってきた判断を、「客観的なデータ」として可視化できる可能性を持っています。
私たちが開発している「irodori」は、こうした技術をより身近な現場で活用できる形にすることを目指したプロダクトです。食品や農業、資源分野など、これまで「見えなかった違い」をデータとしてとらえることで、新しい価値を生み出せる可能性があります。

実際、日本ではまだ食べられる食品が年間約500万トン廃棄されていると言われており、その多くは流通や小売の現場で発生する「事業系食品ロス」です。鮮度を定量的に評価する手法が限られているため、「念のため安全側で」という判断が過剰な廃棄につながってきた側面があります。
本記事では、こうした課題に対して光センサー「irodori」がどのように役立つ可能性があるのかについても触れていただきました。劣化しやすい食品は早めに流通させ、鮮度が保てるものは消費期限を延ばす。鮮度判断の精度が高まることで、廃棄削減だけでなく、品質事故の防止や返品コストの低減にもつながる可能性があります。
また、こうした取り組みが評価され、Milk.株式会社はアグベンチャーラボが運営するスタートアップ支援プログラム「JAアクセラレータープログラム」に昨年採択されました。現在は、果実や生肉、魚介類といった食品分野に加え、土壌の水分量や栄養状態の測定、塗装の状態確認、素材の真贋判定などにも活用されています。
また、2月末まで実施していた「irodori」のクラウドファンディングでは、目標金額の約6倍となる支援を集めました。見えない情報を可視化する技術として、大きな反響と期待を集めています。

私たちは、この技術を「経験や勘を置き換えるもの」だとは考えていません。
むしろ、現場で培われてきた判断をデータで裏付けることで迷いを減らし、その知見を次の世代へとつないでいくための技術です。属人的になりがちな判断を補完し、人手不足の解消や生産性の向上にも貢献できると考えています。
光とデータによって、「見えない」を「判断できる」に変える。
その試みは、食品ロス削減の現場から、社会における意思決定のあり方そのものを問い直し始めています。
このような形で私たちの挑戦を取り上げていただけたことを、大変嬉しく思います。
もしよろしければ、ぜひ生産性新聞の記事をご一読ください!
これからも「見えないものを見えるようにする」技術を通じて、チーム一丸となり、新しい可能性を広げてまいります。
